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本谷カール〜横尾尾根からの星景 2015GW

1年で最も楽しみにしている山行といっても過言ではないGWの山開き。
今年は南岳を目指すべく、2泊3日で計画しました。
南岳から大キレットと天の川を撮ることが一番の目的です。
そして久しぶりの単独登山です。
単独登山だと負傷時の危険が伴いますが、一切の邪念なく山と向き合えるという魅力があります。
ルートを自身で選んで、雪崩や落石、滑落に神経を尖らせながらもやがて自然と一体化する感覚。
山と自身の体と対話しているような感覚は単独ならではだと思います。

行程(計画時)
1日目:上高地〜横尾〜本谷橋〜横尾本谷〜横尾本谷右俣〜本谷カール〜横尾尾根(もしくは南岳へ直登)〜南岳〜南岳冬期小屋
2日目:南岳〜槍ヶ岳(もしくは南岳で一日中撮影)
3日目:槍ヶ岳〜上高地(南岳に残っていた場合はもと来たルートで下山)
※横尾本谷からは一般ルートではありません。この時期落石、雪崩のリスクを慎重に判断する必要があります。
※ヴィパーク前提のため携帯トイレは必須です。

上記計画で行きましたが、実際はこちら

1日目:上高地〜横尾〜本谷橋〜横尾本谷〜横尾本谷右俣〜本谷カール〜横尾尾根(ヴィヴァーク)
2日目:横尾尾根〜氷河公園〜槍沢〜上高地

横尾尾根から南岳への登りの雪質が予想以上に悪く、崩壊の可能性があったため南岳を断念して3日目を残して下山してしまいました。
大キレットと天の川は撮れなくて非常に残念でしたが、安全が一番。また横尾尾根からも素晴らしい眺めでした



1日目:6:00上高地出発、通学路のような横尾までの道のりを越えて、本谷橋に10:00着。
本谷橋から涸沢方面に20分程登ると右手に深い谷が見えてきます、谷はここまでこの1つしかないので迷わずここまでは分かると思います。ここで涸沢へのルートをはずれ横尾本谷へ進んで行きます。
谷になっているため左右からの雪崩と落石に非常に気をつかいます。今年は雪がだいぶ落ちていたので雪崩よりも落石痕が多く横尾本谷に入るのを何度も躊躇しました。
慎重に登ること1時間半、右俣と左俣の分岐にたどり着きます。左俣はさらに谷が細くなるのでここは恐いですね。右俣も狭くなるので出来るだけ慎重に早く通過したいところです。
そこから1時間で本谷カールに到着します。
今年は気温が高く5月末のような雪質でした。
とても開放感があり誰もいない空間でしばし横になってぼーっしていました。
このままヴィヴァークして寝ちゃいたいとも思いましたがまだ13:00過ぎですしこのまま本谷カールを進む事にします。

【本谷カール上部】
本谷カールパノラマ
カメラ:NIKON D4S
レンズ:Nikkor 58mm/f1.4G
撮影日時 2015年4月30日 14:10
撮影場所 本谷カール上部
ISO感度 100
露出時間 1/1250 秒
絞り  f/9
焦点距離 135 mm
縦構図8枚をPhotoshopにてパノラん。3m弱あるのかな。
手をぐりぐりすること20分くらい、右手がやっと動きます。
そこからさらに15分格闘の末ようやく抜け出せました。
一時はこれリアルで抜け出せないんじゃないかと思いました。

薄暗くなってきているしここで断念。南岳も雪の締まる早朝なら行けるかもしれないですが、
とりあえず横尾尾根のコルに戻りヴィアヴァーク準備。
寝てからまた考えることにしました。

以下また書き足したいと思います。
仕事忙しすぎて他の山行もまったく書いていないです(今年は唐松厳冬期、蝶ヶ岳、烏帽子岳と登っています)
またアップしたいと思います。
とりあえず58mm新ノクトニッコールの星の写りをアップします。

【北穂高岳と夏の天の川】
DSC8756.jpg
カメラ:NIKON D4S
レンズ:Nikkor 58mm/f1.4G
撮影日時 2015年5月1日 3:26
撮影場所 横尾尾根のコル
ISO感度 3200
露出時間 10 秒
絞り  f/1.4
焦点距離 58 mm
開放での写りでこれだけ収差を押さえ込むとは・・・
凄い・・・
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YUUSAKE

Author:YUUSAKE
1982年3月22日生まれ。
山が大好き、二児の父。
最近はカメラにはまり、写真を撮りに山に行っているのか、なんなのか目的がよく分からず彷徨っています。

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